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犬と猫の健康診断って重要なの?┃健康診断のメリットや受ける頻度を詳しく解説!

近年、獣医療の進歩や栄養管理の向上により、犬や猫の平均寿命が延び続けています。これはとても喜ばしいことですが、高齢になるにつれて病気のリスクも増えていくのは避けられません。特に高齢になると、慢性的な病気が進行しても初期には目立った症状が現れないことが多いです。

「うちの子は元気だから、病院に行かなくても大丈夫」「何年も動物病院に行っていない」という飼い主様もいらっしゃるかもしれませんが、年に1回の定期的な健康診断は、病気の早期発見に欠かせません。

今回は、犬や猫の健康診断の重要性について詳しく解説します。

 

■目次
1.犬と猫の健康診断の重要性
2.健康診断で得られるメリット
3.健康診断のタイミングと頻度
4.健康診断の項目や内容
5.健康診断で発見される一般的な病気
6.まとめ

 

犬と猫の健康診断の重要性


犬や猫は言葉を話せないため、「最近ちょっと調子が悪いな」「疲れやすくなったな」と教えてくれることはありません。病気が潜んでいても、飼い主様が気づくのは重症化してからということが多いです。
そのため、軽いうちに病気を発見するには、定期的な健康診断がとても大切です。

まだ若いから、元気だからと安心していても、実は病気が隠れていることがあります。
特に、猫はシニア期になると腎臓病を発症しやすいのですが、症状が現れるのは腎臓の機能が75%以上が失われてからと言われています。
犬の場合も、シニア期には心臓病が多く見られますが、初期の段階では症状が出にくく、健康診断を受けないと気づかないことがほとんどです。

猫の慢性腎臓病についてこちらで解説しています
犬の慢性腎臓病についてはこちらで解説しています

 

健康診断で得られるメリット


健康診断の最大のメリットは、早期発見と予防です。病気を早い段階で見つけてすぐに治療を始めることで、症状の進行を遅らせたり、場合によっては重症化を防いだりすることができます。

また、異常が見つからなかった場合でも、健康診断の結果を蓄積しておくことには大きな意味があります。健康な時期のデータがあると、将来何か異常が見つかったときに、過去のデータと比較することで、早めに対処ができるからです。
定期的に健康診断を受けることで、微妙な変化にも気づきやすくなり、愛犬や愛猫の健康をよりしっかりと守ることができます。

 

健康診断のタイミングと頻度


若い犬や猫の場合には1年に1回の健康診断をおすすめしていますが、7〜8歳を過ぎたシニア期の子には半年に1回の定期的なチェックを推奨しています。特に犬は、春にフィラリア検査の際に採血を行うので、そのタイミングで健康診断を一緒に受けると、採血が1度で済むため負担が少なくなります。

また、当院では春のフィラリアキャンペーンや、秋冬には犬猫両方を対象としたお得なキャンペーンも行っています。費用面でも配慮していますので、ぜひこの機会を活用して、愛犬や愛猫の健康を守っていきましょう。

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健康診断の項目や内容


健康診断では、基本的に聴診、触診、視診に加えて、血液検査を行います。血液検査では、腎臓や肝臓の機能、血糖値などを確認するほか、腎臓病を早期に検出できるSDMAシスタチンCといった項目も測定することができます。

また必要に応じて、甲状腺ホルモンのチェックや、エコー検査、レントゲン検査など、追加の検査をオプションで行うことも可能です。

 

健康診断で発見される一般的な病気


健康診断では、腎臓病、肝臓病、高脂血症、心臓病が見つかることが多いです。特に、腎臓病や心臓病は完治が難しい病気ですが、早期に発見して軽症のうちから治療を始めることで、進行を遅らせたり、病状を安定させたりすることが可能です。

 

まとめ


若くて元気なうちから定期的に健康診断を受けるかどうかで、将来の健康寿命が大きく変わります。
病気は気づかないうちに進行していることが多いため、年に1回は健康診断を受けることを心がけましょう。早めのケアが、愛犬や愛猫の長い健康な生活を支える鍵となります。

 

愛知県名古屋市名東区の上社ペットクリニック
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